世界でも有数の人口密集都市、東京
世界トップ！
国連が2016年に発表したあるデータがあります。それによると、世界の人口の約半分は都市部に集中しているそうです。そこで、都市部とそれに隣接している市街地に境界線を定め「都市」を定義したうえで人口をランキング化したところ、3位には中国の上海、2位にはインドのデリーが選ばれました。そしてなんと1位は日本の首都東京で、人口は約3800万人。2位のデリーが約2600万人なので、1000万人以上の差をつけて断トツのトップですね。世界全体で人口は増加しており、国連によると人口1000万人を超える巨大都市は今後も増えていくことが予想されているなか、東京は10年後には100万人ほどの人口減少が予想されているものの、2030年までは世界一の人口を誇るであろうと予想されているのです。
高齢者が増えている
世界一人口が多い都市東京。そのなかでも近年は高齢者の人口が増え続けており、過去最高の高齢者人口となっています。
東京都が住民基本台帳をもとに65歳以上の高齢者人口を調査したところ、約300万人の高齢者が東京に住んでいることがわかりました。男性が約130万人、女性が170万人で女性のほうが40万人ほど多いようです。また、65～74歳の前期高齢者よりも75歳以上の後期高齢者の数のほうが若干上回っており、これは今までにはなかったことであり、日本の高齢化社会の拡大を象徴するデータと言えますね。高齢者の割合を表す高齢化率は東京全体で23.3％、23区が22.4％、23区以外の市町村部で25.3％。以前までは高齢化率が高かった23区ですが、進学や就職による若い年代の転入やマンションの増加による現役世代の定住化の影響もあり、今では市町村部のほうが高齢者の割合が高いようですね。
ちなみに東京全体の人口そのものは減少していくことが予想されているものの、都では少子化対策や外国人の受け入れによって人口増加を図り、人口減少を食い止める取り組みを進めています。
仕事が見つかりやすい
人口が多いのはわかりましたが、就業状況はどのようなかんじなのでしょうか？日本全体の有効求人倍率は2016年8月の時点で1.37倍となっていますが、東京にフォーカスするとなんと2.01倍と非常に高い数値で全国トップとなっています。全体的に有効求人倍率が高いなかで、東京はその平均を大きく上回る数値となっているので、とても就業しやすい状況だと言えますね。東京という都市は人口が多く、それよりもさらに多くの仕事があるということです。
このように仕事を見つけやすい環境なので転職もしやすく、さらに様々な種類の仕事があるので選択肢も豊富です。現在住んでいる地域ではなかなか仕事が見つからないという人でも、東京を選択肢に入れるだけで一気に幅が広がるかもしれませんよ。
