ちょっと待って!転職前の確認事項
どんな施設が自分に向いているか
介護職が未経験の人も、すでに介護職として働いている人も、転職をする前に確認しておきたいことがあります。給与や職場環境、利用者の状態などは介護施設ごとに異なりますので、事前にある程度の特徴がわかっていれば求人を探す際にも役立ちます。未経験でも働きやすい施設、経験のある人がステップアップするのに向いている施設など、それぞれの特徴をみていきましょう。
未経験者の場合
まず未経験者の場合ですが、これまで介護の仕事をしたことがない人がいきなり要介護度の高い利用者のいる介護施設で働くのはリスクが高いですよね。そのため、利用者がある程度自立して生活している施設で働き始めるのがおすすめですよ。サービス付き高齢者住宅などは自立度の高い高齢者が多い傾向にありますね。意思がある程度はっきりしている利用者が多いので、身体的な介助業務以外にも利用者の特性や考え方などを学ぶことができるというメリットもありますよ。
経験者の場合
経験者の場合は今の自分のスキルを活かしながらより専門性の高い介護が提供でき、給与面でも良い条件の介護施設を選ぶようにしましょう。具体的には、専門性の高いグループホームや老人保健施設などがおすすめでしょうか。こういった施設には他の専門職種がいるので、多くの経験や多様な考え方を学んでいくことができますよ。様々な立場からの利用者支援を知ることで、自身の思い描くキャリア像がより明確になるかもしれません。
施設によって異なる特徴
給与は介護施設ごとに異なりますが、特に個人経営の小規模な施設の場合は給与が低い傾向がありますよ。なぜなら、介護報酬が限られているからです。なので、今の給与よりも良い給与を得たいのであれば、規模が大きく介護報酬が高い老人保健施設や特別養護老人ホームなどがおすすめですよ。施設としての収入が多いので、その分職員にも還元されやすいということですね。
また東京では近年、優良住宅地に高級志向の介護施設が多く建設されるようになりました。高所得者を対象にした介護施設ですね。なかには、入所するために億単位の費用が必要なところもあるみたいですよ。それだけの費用を支払って入居するのですから、当然利用者やそのご家族の期待度は高いですよね。施設としての収入がしっかりしているので、研修制度などが整っている一方、通常の介護施設とは異なる点も多いのでギャップに驚いてしまうこともあります。もしこういった施設に転職するということであれば、同様の施設で働く知り合いがいれば注意点を聞いたり、転職エージェントを利用するなら担当者に雰囲気や内部事情などを聞いておきたいところですね。