大都市に見る高齢化と介護

大都市に見る高齢化と介護

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今後も高齢者は増え続ける

現在東京の高齢者人口は過去最高の数となっていますが、今後も増え続けることが予想されており、2025年には約332万人、2035年には約377万人もの人が高齢者になるとのこと。このように高齢者が増え続けていることから介護保険制度も浸透しており、2013年の段階で50万人以上が要介護認定されています。それに伴って介護サービスの利用者も増加しており、特にデイサービスや居住介護サービスの利用者が増加しているようですよ。ちなみにこういったサービスはオフィス街などの都心部よりも住宅地の多い地域で主に展開されています。

介護従事者も増えている

2011年度の段階で、東京で働く介護従事者の数は約7万2000人で、全国7位の数字となっており、2006年からの増加率は31.2%となっています。全国平均が23.5%なので、非常に高い増加率であることがわかりますね。このように東京の介護従事者は高い増加率をもって増えてきてはいるものの、いまだに人手が足りていません。介護関連の資格は多数あるものの、現状では無資格でも働き始めることが可能です。事実、介護福祉士の資格は介護職全体の5割ほどしか取得していないとも言われていますからね。
しかし、サービス利用者の満足度や介護の質を考えると、もっと資格保有者が増えなければならないという意見もあります。ちなみに介護福祉士は国家資格であり、そう簡単に取得できるものではありません。3年以上の実務経験や、実務者研修が必須となっています。そのうえで試験に合格しなくてはなりませんので、これから介護職に転職する人は躊躇してしまうかもしれませんが、この資格があれば給与などの条件面で優遇されますし、転職の際には有利に働くので、チャレンジしてみる価値はありますよ。実際、介護福祉士の資格取得人数は年々増加傾向にあるので、この資格の人気の高さがうかがえますね。

介護分野の有効求人倍率

地域によって高齢化の状況が異なるので、それに伴い介護職の有効求人倍率も変動します。全国でみると介護分野の有効求人倍率は約2.19倍という高い数字です。そして東京にフォーカスしてみると、介護分野はなんと約4.15倍と全国の2倍近くの非常に高い有効求人倍率を誇っているのです。東京の場合はデイサービスの利用者が多いという特徴があるので、デイサービスの求人ならすぐに見つけることができるかもしれませんね。このように高い有効求人倍率となっていますが、今後も東京の高齢者は増え続けるためどんどん介護分野は発展していくでしょう。そのため、将来性の高い分野であるとも言えますね。

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